洋服ブラシの製造工程手植え水雷型・羽子板型ができるまで |
植毛(手植え)木工職人によりかたち作られ穴あけ加工をしたハンドル。そこに職人の手により一穴一穴しっかりと植毛されます。ムズカシイのは一穴に植える毛材の量です。多いと入らず、少ないと裏から抜けてしまうのです。指でつまんで量を確かめます。「何本ですか?」と質問されますが、天然毛は不揃いなものですのでその本数は決められないのです。長い間に培った職人のカンで適量がつまめるようになるんです。適量の毛を手でつまみ、端から一列ずつ植えています。 |
植毛穴を裏から見たところ。引き線(針金)が全てつながるのが手植えなのです。 |
フタ打ち引き線が平らになるように板に馴染ませ、ふたを真ちゅう釘で打ちつけます。この釘は見た目がとても美しく、白木のふたにキラッと光るアクセントになっています。 |
磨き貼り合わせた面をやすりで平らにならします。番手の違うやすりを数種類使い分けて滑らかな仕上がりにしていきます。ふたと身がまるでひとつになってしまったように継ぎ目が見えなくなります。ブラシを持ったときに痛くないように若干丸みを持たせた形にします。丸くしすぎないのがこだわりです。 |
毛の刈り込みバリカンという機械で毛を約55ミリにカットします。ブラシのてっぺんから数回、柄の方から数回、と何度も繰り返すことで均整の取れた仕上がりになります。ふつうならこれで出来上がりですがこの後に入念な仕上げ工程をします。バリカンを使って毛を約55ミリにカットします。繰り返すことできれいな仕上がりになります。 |
仕上げさらにクオリティを高めていきます。ハサミを使ってクズ毛を取り除き整えます。羽子板型にはヒモ穴をあけます。 |
ハチマキを巻いて再度切りそろえ、細か目の紙やすりで手磨きし、スベスベの感触に最終仕上げします。ようやく完成です!皆さんのお役に立てるようガンバります! |