洋服ブラシの製造工程

手植え水雷型・羽子板型ができるまで


植毛(手植え)

木工職人によりかたち作られ穴あけ加工をしたハンドル。そこに職人の手により一穴一穴しっかりと植毛されます。ムズカシイのは一穴に植える毛材の量です。多いと入らず、少ないと裏から抜けてしまうのです。指でつまんで量を確かめます。「何本ですか?」と質問されますが、天然毛は不揃いなものですのでその本数は決められないのです。長い間に培った職人のカンで適量がつまめるようになるんです。

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適量の毛を手でつまみ植毛していきます。端から一列ずつ植えています。


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植毛穴を裏から見たところ。引き線(針金)が全てつながるのが手植えなのです。


羽子板型には植毛穴が122個あいていますが、引き線(針金)が全ての穴を結んでいます。これは水雷型も同じです。水雷型の植毛穴は223個で羽子板型のほぼ倍の数です。手植え植毛法が丈夫なのはこの事からもわかります。



フタ打ち

引き線が平らになるように板に馴染ませ、ふたを真ちゅう釘で打ちつけます。この釘は見た目がとても美しく、白木のふたにキラッと光るアクセントになっています。

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引き線をならしてフタを釘で打ち付けます。


磨き

貼り合わせた面をやすりで平らにならします。番手の違うやすりを数種類使い分けて滑らかな仕上がりにしていきます。ふたと身がまるでひとつになってしまったように継ぎ目が見えなくなります。ブラシを持ったときに痛くないように若干丸みを持たせた形にします。丸くしすぎないのがこだわりです。

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やすりを使って貼り合わせた面を平らにします。フタと身が一体化してしまったかのようです。


毛の刈り込み

バリカンという機械で毛を約55ミリにカットします。ブラシのてっぺんから数回、柄の方から数回、と何度も繰り返すことで均整の取れた仕上がりになります。ふつうならこれで出来上がりですがこの後に入念な仕上げ工程をします。

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バリカンを使って毛を約55ミリにカットします。繰り返すことできれいな仕上がりになります。

仕上げ

さらにクオリティを高めていきます。ハサミを使ってクズ毛を取り除き整えます。細か目の紙やすりで手磨きし、スベスベの感触にします。

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細かな部分はハサミを使って仕上げます。側面にあるちぢれ毛や黒いものを取り除いているところです。

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ハチマキを巻いて再度切りそろえます。ヒモ通しの穴をあけます。

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目の細かい紙やすりで最終仕上げします。完成です!皆さんのお役に立てるようガンバります!